学生と社会人との違いは「報酬を払う」と「報酬を受け取る」など大きな違いがいくつもあります。学生から社会人になれば、自覚と意識を身に付けていかなければなりませんが、その前にもっとも重要なことがあります。それは、まずは“カタチ”から入ることです。一流のビジネスパーソンを目指して、社会人としての身だしなみを整えていきましょう。
目次
社会人の身だしなみは「おしゃれ」とは違う
学生時代、お洒落に興味がありお金や時間をかけていた人は大勢いるでしょう。
その勢いで、
ブランド物のスーツに高級革靴でバッチリ。
ショートケーキのようなメイクで高いハイヒール。
服装のことで「とやかく言われる筋合いはない」と思っていても、周囲から浮いていれば、「社会人として相応しくない」格好になるわけです。
お洒落とは、
- プライベートを過ごす時間に着るもの
- 自分の好みを楽しむもの
社会人としての身だしなみとは、
- 勤務時間内に着るもの
- 安心や信頼を与えるもの
例えば、
航空会社のキャビンアテンダントさんたちのメイクを思い出してみてください。
みなさん、同じ様なメイクをされていますよね。
一般的な企業には、決まったメイクはないとしても、会社にはそれぞれのカラーがあります。
服装も同じことが言えます。会社のカラーに合わせて、身分相応に周りの人たちに合わせた格好がとても重要です。
その会社のカラーの範囲内で好感を持たれる“身だしなみ”を整えることで、信頼を得て安心感を与えるのです。
社会人としての身だしなみの基本
“おしゃれ”と社会人としての“身だしなみ”の違いはイメージできましたか。
まとめると、社会人としての身だしなみの基本とは、
- 会社に調和させること
- 機能的なこと
- 身分相応、控え目であること
- 清潔感があること
- 不快感を与えないこと
職場で浮いてしまわないように「調和」しているのか、働きやすい動きができる「機能性」があるのか。そして、新社会人らしい控え目なデザインで、ワイシャツやネクタイにシミ、汚れがないのか。
そして、“不快感”を相手に与えていないことが“基本”です。
不快とは清潔感だけではない
ヒトに不快感を与えない身だしなみとは、清潔感だけではありません。
例えば、「喉に違和感がある」
すごく“不快”ではないしょうか。
社会人の身だしなみとは“不潔”でなければ、大丈夫というものではありません。
清潔感と同じように、“違和感”を与えないことも重要。
違和感とはささいなことでも、ヒトをとても不快にしてしまうのです。
職場では男性もいれば、女性もいます。そして、学生時代とは違い幅広い年齢層の人たちがいます。あなたの世代の価値観ではマッチしていても、自分の親世代の人からみれば、ミスマッチと思われる似つかわしくない服装はしません。
不快感とは、“不潔感”と“違和感”の2つがあることに注意が必要です。
-
不潔感
シミ、シワ、汚れ、伝線、爪、ヒゲ、頭髪、フケ、鼻毛、目ヤニなど
-
違和感
自分の価値観にしか合っていない、職場に合っていない、きつい香水など
身だしなみは健康管理も必要
入社して先輩たちの服装によく目を配って過ごせば、違和感に気付いていけるはずです。
そうすれば、違和感のない身だしなみを整えていくことができるようになります。
そして、体調管理も社会人の身だしなみに関わってくる問題です。
相手に信頼してもらい、大事な仕事を任せてもらうには健康面でも安心感を与えなければなりません。
- 口臭や体臭
- 顔のむくみ
- 目の充血や腫れ
- 二日酔い
- 同じテストの点なら清潔感のある人を採用する
- 新しい担当は身なりのキレイな人に任せたい
- 新規プロジェクトは健康的な人を任命する
などないか、周囲に不健康なイメージを与えないことも大切です。
40代、50代の先輩を見てどんな格好で、どんな動きをしているのか観察するととても参考になります。ぜひ、真似できるところはどんどん取り入れていきましょう。
身だしなみを整えると出世する?
社会人の身だしなみとは、努力や空気を読むことで達成できるものしかありません。
生まれつきの顔形ではありません。
学生からすると会社とは、きっちりルールに沿って運営されているようですが、
個の裁量で決断されている部分が多々あります。
例えば、
会社で「出世する」、「大きな仕事を任せてもらえる」などは日々の努力や結果の賜物ですが、
身だしなみが整っている人の方が評価され、人間関係も円滑になることは紛れもない事実です。
あなたの周りの同年代の先輩たちを見てください。
身だしなみが整っている社員の方が、出世して、良好な人間関係の中で働いていませんか。
“人間は見た目が一番”とは言えませんが、
好印象を与える努力は仕事において重要な部分だと言えます。
意外にも身だしなみを整えていない人が多いので、気を配ることで大きな成果を上げます。
パートナーがいる人は異性の目で指摘してあげると、さらに効果を期待できるでしょう。