梅雨の湿気・カビ対策― 片付け・お掃除しやすくなる玄関・下駄箱の整理収納

梅雨の湿気・カビ対策― 片付け・お掃除しやすくなる玄関・下駄箱の整理収納

湿度が高くカビやすい梅雨の時期、雨が上がり気温の上昇とともに気になるのが臭いです。
雨に濡れた靴や傘を玄関に置いたままにしておくと、雑菌が繁殖して臭いの原因となります。

十分に乾かさないまま下駄箱に収納しようものなら他の靴までもカビたり傷んだりしかねません。

玄関は「家の顔」-その家の「人となり」を表す

“玄関の様子を見れば住む人が見通せる”と言われます。

家族にとっても招いた客に対しても、いつも気持ち良い空間にしておきたいものですが、何かと物が溜まりやすい場所でもあります。履いていない靴や使ってない傘、ダイレクトメールやチラシ、仕舞い忘れた花器や季節外れの飾り物など整理を怠るとあっという間に物だらけに。

いつ来客があっても慌てず迎えられるようにきれいにしておきましょう。

玄関は、毎日人や物の出入りがあるため汚れやすいのは当然です。
「毎日使うところは、毎日掃除する」が理想ですが、忙しい中せめて”すぐに片付く玄関と下駄箱”を目指しましょう。

片付く”しくみ”を作るーまずは整理から始める

本来、片付けとは、「使ったものを元の場所に戻すこと」ですが、そもそも戻す場所がなければ片づけができません。また靴を下駄箱に収納したくても、下駄箱の中が靴でいっぱいで入らないという場合は、整理から始めます。

整理をせずに無理やり詰め込んだり、新しく収納スペースを増やしたりしてしまうと、さらに靴や物が増えることに。その結果、掃除にも時間がかかるようになり湿気が溜まりカビやすくなるのです。

「整理」とは不必要なものを取り除くこと

整理が苦手な人は、「不必要なもの」の判断に迷います。
では、「必要なもの」とは何でしょう?

毎日履いている靴や、目的のためにとってある靴がなくなると困ります。
また、掃かない靴でも特別な思い出がある靴は、とっておきたいと思うものです。
このように、自分とつながりを感じるものは、「必要なもの」だと考えるとよいでしょう。

反対に「不必要なもの」とは、掃いてもいないしこの先掃く予定もないもの。
さらには特別な感情もないものです。

なんとなく持っているだけのために、せっかくの収納スペースを無駄にしていると言ってもいいでしょう。こうした状況で物を減らすコツは、「現在」に焦点をあてることです。

「高かった」や「いつか」という過去や未来ではなく、「現在、使っているかどうか」で判断しましょう。

「整理」とは区別をすること

最初の整理では現在「使っている」か「使っていない」かの区別を行い、「使っていないもの」を取り除きました。次の整理は、「使っているもの」を使う目的や頻度、種類、場所などで区別していきます。

いつ(時季別)
→シーズンオン・オフ、オールシーズンで区別する
誰が(人別)
→使う人で区別する
どんな時に(目的別)
→犬の散歩、玄関の掃除、子供の砂場遊びなど一緒に使うものをまとめる
どのくらい(頻度別)
→毎日、週に1回程度、月に数回、めったに使わないなど使用頻度で区別する

区別の仕方は使う人によって異なります。
使う時のことをイメージしてどのように分ければ使いやすいのかを考えましょう。

片付く”しくみ”を作るー整理のあとに収納

収納とは、「今使っている物を使いやすく収めること」です。
その中でも、よく使っている物から収納場所を決めていきます。
なぜなら使っていない物の収納場所が決まったところで、日常の生活はあまり変わらないからです。それよりも「今使っている物が、使いたいときすぐに使える」日常生活の方がストレスのない毎日を過ごせるはずです。

「一目でわかる・出し入れしやすい」収納を目指す

一目でわかる収納とは、パッと見てわかる収納です。
収納量はスペースの8割程度に抑えて余裕のある収納を心がけましょう。

中身が分かるようにラベルを貼ったり、半透明の収納用品を利用したりすると分かりやすいですね。毎日履くつを玄関たたきに置きたいなら、一人もしくは全部で何足までと制限を設けてそれ以上は出さないようにする。

下駄箱は、靴を人別に分けて色別のシートを使って棚板ごとに区別すると小さな子どもも迷いません。

サッと取り出せる収納とは、取り出しやすい工夫がされている収納です。

扉や引き出しを何度も開けたり、踏み台を持って来たりなどの動作を減らすことで取り出しやすくなります。例えば最近はマスクが欠かせなくなりましたが、カゴやトレイに入れて下駄箱の上に収納場所を作ってみてはいかがでしょう。たちまち出かけるときに忘れないようになります。

子どもの外遊びのおもちゃなど、こまごまとしたものをまとめて大きな容器に入れる場合は、中を仕切って混ざらないようにする。下駄箱の棚板の高さは、使う人の身長に合わせて収納場所を決める。など簡単に取り出せる工夫を取り入れてみてください。