このシリーズでは、お子様との片づけについてお伝えしています。
お子様との片づけについてお伝えしています。
1回目は「赤ちゃん~3歳編」
2回目は「幼児編」
3回目は「小学校低学年編」
4回目は「小学校高学年編」でした。
ここまでのお話は
小さい時は一緒に仕組みを考えて片づける習慣を身につけましょう。
ある程度大きくなったら、自分でゴールを考えてそれに向かって片づけをしましょう。
というお話をしてきました。
最終回は中学生以上のお子様の片づけについてですが、
今回のお話は大人にもぜひ知っていただきたい内容です。
目次
【よくあるお悩み】
まずは、中学生、高校生のお子様をお持ちの方からよく相談されることについて。
「まったく片づけようとしません。
前はできてたのに、最近さっぱり・・・。
結局散らかっている状態に我慢ができず、親が片づけてしまいます。」
このお悩み、本当に多いです。
中学生になると持ち物がガラリと変わります。
おもちゃはほぼなくなり、ゲームやスマホに変わります。
塾に行き始める子も増え、油断するとプリントの山がすぐにできてしまいます。
部活動で使用する道具もありますね。
そしてなにより、中学生や高校生って毎日毎日忙しい!
学校で勉強して、部活、それが終わったら塾など。
家に帰るともうヘトヘトで何もしたくなくなる気持ちはよく分かります。
でもだからと言って、散らかしたままでいいわけではない。
ではどうするかというと、「最低限守ってほしいラインを決める」ことです。
毎日きれいにしなさいとは言わない。
でも不衛生なことはしないで。
例えば飲みかけのペットボトルをそのままにしたり、お菓子のゴミをそのままにすること。
洗わなければならない服をそのままにしておくことなど。
どうしても親としてこれだけは許せないというラインをお子様にしっかり伝えましょう。
それさえ守ってくれれば、多少部屋がちらかっていても許します。
あとはしっかりお子様のスペースを決めて、そのスペースから出ているものは問答無用で整理する。
というルールもおすすめです。
リビングやダイニングは家族の共用スペース。
物を置いたらいけないとは言わないけれど、
置くならきちんとルールとスペースを決めること、
それが守られていなければ、どうなろうと文句は言わせない。
等というルールを作るといいですね。
本当はそうなる前にきちんと仕組みを整えて、
片づけにかかる時間が少なくしておけば、やりたいことががすぐにできるのです。
(詳しくは小学校高学年編をお読みください)
もうひとつ有効なのは、だれかを家に呼ぶことです。
友達が来るとなれば、鬼のような速さで片づけることができるお子様、けっこう多いです。
これは大人でも同じで誰かが家に来るとなると、きれいにしませんか?
荒療治ですが、こんな方法も有効ですよ。
【実例!我が家のルール】
常にきれいにしておきたい、という気持ちはありますが、
暮らしているのは自分だけではありません。
家族も暮らしていますので、散らかることももちろんあります。
散らかることのほうが多いかも(笑)
でも我が家のルールは
(それまではちらかしてもOK、私も気にしません)
・不衛生なことは絶対にしない
の2つが最低限のルールです。
このぐらいにハードルを下げると、毎日毎日「片づけしなさーーい!」と怒らなくていい。
自分も家族もイライラしません。
【まとめ】
ここまで5回にわたってお子様との片づけについてお話をしてきました。
片づけってやっぱり大変だなぁと思いますか?
確かに習慣づくまでは大変かもしれません。
でも一度見についてしまえば一生モノなのです!
というのも片づける力=選ぶ力だと私は思っています。
物を片づけるときには、何を残して、何を処分するか、という選択を繰り返していきます。
そうするうちに、自分にとって何が本当に大切なのか、ということが分かってくるのです。
人は1日に何回も何回も選択を繰り返しています。
子どもたちはこれから重要な選択、例えば進路をどうするか、
部活動を何にするか、など自分で考え決めていく場面が多々ありますよね。
そういったときに、たくさんの情報の渦に巻き込まれるのではなく、
自分にとって大切なことが分かっている上でしっかりと選ぶことができる。
というのはとても大切なことだと考えます。
そのために小さい頃から片づけを通して、選ぶ力を身につけてもらいたいと思っています。
片づけは人生のステージが変わろうとも一生ついてくるもの。
だからこそ早い段階で知ってもらいたいなと思っています。
自分の軸で自分の暮らしが整えられると本当に楽で、
心地よく、幸せに暮らすことができます。
ぜひあきらめずに少しからでも始めてみてくださいね。