最初は仲良くしていたママ友たちと、ちょっとしたトラブルが大きくなり、転園までする家族が少なくないようです。例えば、仲間外れや無視をする人は友だちではないので、ほっとけばいいと男性からすると思うかもしれません。しかし、ママ友との付き合いを避けるのは現実的ではないようです。
目次
ママ友トラブルの原因 ママさんに話しを聞いたまとめ
子どもが保育園、幼稚園に通い始めるとママ(お母さん)さんたちの交流が活発になります。
そして、それに伴いその学校に通う子どものママさんたちのコミュニティーがいくつも形成されていくと言います。当然、子どもを通したつながりですので、親として良好な人間関係を築いていこうとするでしょう。
とくに、幼稚園から小学校に同じメンバーが通う小規模な地区であれば、なおさら気を使うでしょう。
ですが、ささいなことや理不尽なことがトラブルにつながり、多くのママが悩んで苦しんでいる現実があります。
ダ・ヴィンチニュース(https://ddnavi.com/news/469060/a/)
のアンケートによると「11%」がママ友とのトラブルがあるそうです。
例えば、小学校で10人に1人がトラブルの当事者なら大問題です。まさに学校崩壊と言えるほどの高い数字ではないでしょうか。
そもそも、なぜそんなにママ友の間ではトラブルが多いのでしょうか。
子どもが保育園、幼稚園、小学校に通う40代のママさん5人に話しを聞いてまとめました。
SNSツールを使った誤解
LINE、Twitter、Facebook、InstagramなどSNSツールを通じたコミュニケーションは誤解を招きやすいと言えるでしょう。ありのままをそのまま伝えることは難しく、途中で自分の感情や感想を入れてしまうと、相手が流されてしまいやすい傾向があります。事実とは違ったニュアンスで相手に伝わり、悪者にされるケースが多いようです。
子ども同士のケンカ
子どもは幼さゆえのケンカをしてしまいがちです。我を押し通そうと友だちと衝突することは少なくないでしょう。しかし、すぐに仲直りをして一緒に遊ぶものです。そんなケンカを通して、相手の気持ちを考えることや、ガマンすることなど社会生活に必要なことを学んでいきます。しかし、ケガをさせられた、おもちゃを壊されたなど実害があったさいは、親の謝罪が必要と考える人が多いでしょう。
そのさい、「誠意がない」、「謝罪の気持ちが伝わらない」、逆に子ども同士のことだからと謝罪しない、会っても知らん顔のケースもあるようです。そのことで根に持たれ、ママ友のイジメにつながったケースがあると言います。
教育方針の違い
教育とは親子の二人三脚で行っていくものです。当然、正解はなく家庭ごとに違ってくるものだと想像に難くありません。しかし、子どもにはこうさせるべきだと強引に押し付けるママさんもいるようです。そういった教育方針の違いに敵意を向け合うことがあると言います。
子どもの成績
勉強や運動が苦手でも友だちが多くて明るい子ならいいと思うママもいれば、成績がよければ偉いのだと考えるママなどそれぞれです。成績が数字で評価される小学校に入ると、対抗心を剥き出しにし合って、それまで仲良くしていたのに、仲違いをしてしまうケースがあるようです。
PTA役員
委員選出、催し物、飲み会などでママ友の本性が見えてしまい、トラブルや人間関係が壊れることが多いと言います。「私ばっかりで他は何もしない」、「ミスや責任、役回りを他人に押し付ける」などの主張が多いようです。また、話しの前置きに「私は仕事があります」が多い人にはうんざりとの声もありました。
悪口の拡散
近所、学校のママ友コミュニティーに限らず、ランチのさいに絶対内緒の約束で話してしまった悪口を本人に告げ口された。いい悪いは別として話したけど、悪口ととらえられ、話しを誇張された。そこから拡散され、仲間外れにされてしまうケースがあると言います。女性の口コミの拡散力は企業のマーケティングに使われるほどの破壊力です。
ママカースト
目に見えるものよりも大事なモノがありますが、ママ友の人間関係はそうは言っていられないようです。旦那さんの勤め先、年収、服装、ブランド物などの持ち物、住居、車、旅行、買い物など目に見えるもの全てに優劣をつけて上下を判断されてしまうと言います。とにかく、お金を持っているセレブと呼ばれるママがカースト最上位に位置するピラミッドの人間関係が成立しているようです。女性の人生は、学校での女子カーストから始まり、結婚・妊娠・出産カーストが終われば、ママカーストと大変ですね。
ママ友とのトラブルの実態 ある日突然、独りぼっちになる
ママ同士の間にトラブルがあれば、男同士のようにその場の話し合いで終わりではないと言います。特徴と言えば、ずっと引きずることです。一度トラブルに巻き込まれれば、仲直りは難しいようです。
とくに多いのが、「仲間外れ」。コミュニティーからのお誘いがなくなり、LINEグループにメッセージを送っても未読のまま。ほかのママたちが別に新しいLINEグループを作ります。ほかのグループも仲間外れをされた人をトラブルメーカと判断し、新しい居場所にも入れません。一度グループから外されると、完全に孤立してしまいます。
そして、無視をされ出し、嘘やデマを流されることもあると言います。
あいさつをしても、返事をしてもらえず、自分が集まりにいくと周囲がサッと離れて何やらヒソヒソ話しを始められた体験をされたママさんもいました。
最後に
子どものつながりがあれば、わざわざママ友との関係を無視するわけにはいきません。
誘いがあれば、自分だけ付き合わないわけにもいかないでしょう。小学生に上がれば、PTAでのお付き合いも出てきます。子どもが小さいころから、同じ境遇のママたちとの関係を築いていくことで、情報の交換や子育ての悩みに共感してもらえることがあるでしょう。
しかし、ママ友とは今までの学校などでできた友人とは違う人間関係です。
面倒なことやささいなトラブルが多い関係ですが、上手く距離を保ち関係を築いていけば“ママ友”ではなく“友だち”になれる人は見つかるはずです。“ママ友”と“友だち”の違いに気を付けながら、本当の友だちになれたら“ラッキー”の気持ちで割り切った付き合いが必要と言えるのではないでしょうか。