「新築離婚」という言葉をご存知ですか?
幸せなご夫婦だからこそ家を建てる決意をするはずなのに、
なぜそんな結果になってしまうのか。
今日はそんなテーマ「新築離婚」に切り込んでみたいと思います!
目次
■新築離婚はなぜ起きる?
新築離婚はなぜ起きるのか?大きく分けてだいたいこの二つが原因のようです。
・家作りによる金銭的な問題が発生する
家は大きな買い物ですから、金銭的な問題が生じたら上手く進みませんよね。
でも、結局は夫婦がきちんと助け合う事が出来ていれば、それも乗り越えられないことは無いはず・・・・
一番の原因は「家作りにまつわるコミュニケーションの不具合」
今日はここに焦点を当てて考えていきましょう。
■人生の一大事業なのに準備不足!イマドキの家作り
そもそも、家作りにかける準備時間がとても少ない事が問題のように思います。
家作りを考え始めたら、まずはネットで工務店を探しモデルハウスを見学に行く。
という流れに入ってしまい、案内してくれた営業マンさんに話を聞いているうちに、
あれよあれよとプランが提案される。。
でも、本当はモデルハウスを見に行く前に先にするべき事があるのです。
それは「自分達が望む暮らしのカタチ」について夫婦でじっくりと話し合い、
お互いの価値観のすり合わせや、自分達が家作りに求める事をまとめる時間をしっかりと取る事。
家作りの夫婦間のトラブルは、お互いの価値観がまだしっかりと一つになっていないうちに外からの情報にばかり目を向けてしまい、小さな価値観のズレがだんだん大きな対立や亀裂となって生じているように思えます。
■ハードとソフトのバランスを取る
一般的な話にはなりますが、どちらかというと男性の方が住宅の性能や外観などの「ハード面」に重きを置く傾向にあり、対して女性は内側の「住みやすさ」「家事のしやすさ」「内装デザイン」に関心が高い事が多いようです。
しかし建築の世界もまだまだ男性の価値観が強く、
奥様が求めるような「暮らしの詳細」の部分はおまけみたいに扱われがち。
そんな事もあり、女性側は「自分の意見を重要視してくれていない」と感じたり、
逆に奥さんに丸投げでご主人様が家作りの詳細決めから手を引いてしまう事も。
しかし、これから夫婦とも家での時間が増える事が予想される中、
家作りのハードとソフトのバランスをとる事は「家族の幸せ」を実現するために大切なポイントだと言えます。
■あなたにとっての「よい家」とは?
どんなに高性能で豪華な家を建てても、家族の関係が冷え切って、
みんなが笑顔で仲良く暮らせないのなら全く意味が無いと思いませんか?
そのためにも、夫婦の価値観の違いを話し合いで乗り越える・・という作業がはじめに必要なのです。
「家を建てたらどんな暮らしをしたいのか」「自分達が家に求める事は何か」から、
「これからの人生を二人でどう生きていきたいのか」まで、話し合う事はたくさんあります。
■「良質な話し合い」をするためのたった1つのコミュニケーションマニュアル
そんな話し合いがスムーズに進むための一番大切な秘訣を一つだけご紹介します。
それは
・相手の意見が自分の意見と違うと感じた時に、すぐに否定しない
という事。
否定しない=その意見を採用する、というわけではありません。
「あなたはそう思うのね」と受け止めた後「私はこう思う」と自分の意見をフラットに伝えるだけでいいのです。
どんな意見も否定されないという信頼関係を築きあげたら、お互いに穏やかに本音が言い合えます。
その上で、「どうしたらいいか」二人で価値観の違いを乗り越えるアイデアを出せばいいのです。
■完璧じゃない者同士だからうまく行く
また、お互いに「頑張りすぎない」というルールを作るのもいいですね。
「実は片付けが苦手」「本当は時々一人の時間が欲しい」など、
今まではお互いのために黙って頑張りすぎていたことも、
家作りの話し合いをきっかけに告白してしまうのは良い事だと思います。
「幸せな家族」というひな形に自分達を無理やり押し込めていないか。
家作りはそんな事を確認する良いチャンスとなります。
完全ではない「素の自分」を認め許す事で、相手の不完全さも認める事が出来るようになります。
そして、お互いの欠けを補い合う事で、家族の絆も強まります。
「だったら、みんなで片付けられるような間取りにしよう」
「時に一人になれる第二のリビングを作ろう」
家族で本音を言い合えるからこそ出てくるアイデアは、
モデルハウスのコピペなんかよりもずっと、あなたの家族にフィットするはずです。