これから家を建てようとしている方は、建売住宅・注文住宅どちらにするか悩んでいませんか? 注文住宅は自分好みに家を建てられるというメリットがありますが、いくつかデメリットもあります。この記事を書いている筆者は、注文住宅・建売住宅どちらも購入しました。今回は、私の経験を踏まえて注文住宅で家を建てたときに感じたメリット・デメリットについて書いていきます。
目次
◯注文住宅のメリット
初めて家を建てる方は、「あの場所に住みたい」「こんな家に住みたい」など理想があります。私が注文住宅を選んだのは、自分好みの間取りにしたいという理由でした。次に私が注文住宅を建てたときに感じたメリットについて紹介します。
自分好みに家を建てられる
注文住宅の一番のメリットは、自分好みの家を建てられるということです。部屋の間取りや玄関のドア・窓など細かな部分を決めることができます。特に、毎日過ごす部屋は徹底的にこだわりたいという方にオススメです。例えば、「家族で過ごすリビングルームは広くしたい」「ピアノを置きたいので防音ルームを作りたい」など、建売住宅では難しい家族の要望に合わせた部屋をつくることもできます。
予算を自分で決められる
注文住宅は、あらかじめ予算を決めることはできます。例えば、「お風呂はあまりお金をかけずにシンプルにしたい」「キッチンは他の場所よりもお金をかけたい」など、専門家と相談しながら予算を決めて行くことができます。そのため、予算を考えながら自分の満足した家を作りやすいのが特徴です。もし、自分が思っていた予算よりも高くなってしまったら、妥協できる部分だけ費用を下げることも可能です。
家を建てる工程をチェックできる
注文住宅は、予算・間取りなどが決まってから家を建て始めます。家の工事が始まったら、家の土台・家の骨組みなど普段見ることができないところから見学することができます。初めて家を建てる方は、家が出来上がっていく様子を見たいという方も多いでしょう。また、依頼主が建築現場をチェックすることで、建築現場の職人もやりがいを持って作業に取り組むことができます。素人がわかりにくい場所は写真を撮っておくことで、あとで専門家にチェックしてもらうこともできます。
資産価値が高くなる
注文住宅は建売住宅に比べて人気の間取りが多く、建売住宅にはない個性的な建物もよくみられます。しかし、将来家を売却する予定がある方は、奇抜なデザインや間取りではなく、他の人でも住みやすい一般的な間取りにするようにしましょう。また、注文住宅は、ドアや窓など材質にこだわっているものも多いので、そういった点は好まれます。交通の便がいい物件は、将来資産価値が高くなることもあります。
◯注文住宅のデメリット
注文住宅を建てたときに私が感じたデメリットです。そのときは大変だと思いましたが、それぞれ解決方法はあります。自分のケースと当てはめて考えてみてください。
細かな場所を自分で決めなくてはいけない
注文住宅は、自分で決める工程が多く、何度も打ち合わせをしなければいけません。例えばショールームに出向き、ドアや窓、お風呂のデザインを確認することもあります。また、コンセントの位置、壁紙の色なども部屋それぞれ選ばなくてはいけません。決める場所が多いので、建築するまでに時間がかかってしまうことがあります。また、特殊な材料を使う場合は、仕入れまでに時間がかかってしまう場合もあります。また、家を建てる土地を探している人は、なかなか自分にあった場所がみつからないという方もいます。
解決方法:セミオーダー住宅を利用する
フルオーダー住宅のようにすべて決めるには、かなり時間がかかってしまうため、セミオーダープランを利用する方も増えています。どの程度まで自分で決められるのか事前に確認しておくことが必要です。
出来上がった家を事前に確認することができない
注文住宅は、間取りなどを一から決めなくてはいけないため、事前に家の完成状態を見ることができません。そのため、「想像していた家とちがっていた」「思ったよりも使いづらい」「寝室の日当たりが強く暑くて困った」といった場合もあります。家の外観にこだわりたいという方は、事前に不動産会社と話し合っておくことが必要になるでしょう。
解決方法:ある程度の外観をパソコンで作ってもらう
図面ができたら、3D表示ができるソフトで外観を作ってもらうことができます。ただし、図面だけの場合もあるので、事前に不動産会社に確認しておくといいでしょう。また、これまでの施工例などを確認しておくのもひとつの方法です。
まとめ
注文住宅の最大のメリットは、自分好みに家を建てることができるということです。家族の人数に合わせて間取りを決めたい、防寒対策に力をいれたいなど、人によってそれぞれ拘りたい部分はあるでしょう。注文住宅を建てたいという方は、あらかじめどんな家を建てたいのか具体的に考えておきましょう。インターネットや本でいろいろ調べておくと、不動産会社との打ち合わせもスムーズに進みます。