中国発の新型コロナウイルスが日本にも大きな影響を与えています。ちょうど中国の春節と時期がかぶったこともあり、中国人観光客が多く訪れ、新型コロナウイルスの脅威が拡大しています。影響のひとつとして、コロナウイルスを予防しようと、マスクの需要が高まり、全国的に品薄状態が続いています。
本記事では、コロナウイルスによるマスク不足について、香川県の現状や入手できないときの対策などを解説します。マスク不足がいつ解消されるかにも触れているので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
新型コロナウイルスによってマスク不足が深刻に
新型コロナウイルスは、中国の湖北省武漢市等で報告されたウイルスで、発熱や肺炎などの症状を引き起こし、最悪に死に至る場合もあります。2020年1月中旬に発症が確認されてから、日本をはじめとした世界各国に感染を拡大し、国際的な問題になっています。
新型コロナウイルスは、人から人への感染を認められていることもあって、予防のためにマスクの需要が急速に高まりました。気軽に購入できるコンビニはもちろん、ドラッグストアなど様々な店舗からマスクがなくなり、現在品薄状態になっています。ネット通販でも買い占められるなど、入手が難しい状況です。
マスク不足は、一般消費者だけでなく、医療現場にも影響を与えていると言います。十分に備蓄しているはずの医療機関でも不足し始め、まもなくなくなるという機関もあるようです。
コロナウイルスの予防はもちろんですが、2月上旬からは全国各地で花粉が飛散し始めます。香川県にも花粉が飛散するので、花粉症対策のためにマスクは欠かせません。このままマスクが入手できなかったらどうしようと不安に感じている方が多いでしょう。
全国的なマスク不足で香川県でも入手困難に
新型コロナウイルスの感染拡大によるマスク不足は、全国的に影響を及ぼしており、香川県も例外ではありません。スーパーや薬局からマスクが消え、香川県民はマスクの入手に困る状況が続いています。
そのような中、香川県は友好提携を結ぶ中国・陝西(せんせい)省に約2万7千枚のマスクを送りました。陝西省は、初めにコロナウイルスが報告された武漢市の隣に位置するため、数百人の感染者が確認されています。
県の取り組みについて、香川県民のなかには不満を持つ人も出てきているようです。「県民に配布しろ」という声もあり、マスク不足が深刻なことを読み取れます。
マスク不足はいつ解消されるの?
コロナウイルス予防や風邪予防、花粉症予防などに必要なマスクですが、いつマスク不足が解消されるのでしょうか?マスク不足に陥ったものの、生産がストップしたのではなく、生産が追いつかない状態でした。日本政府は、マスクを生産するために、生産体制を強化していました。
2月12日には、菅官房長官から来週中にマスク不足の状態が解消される見通しが発表されています。毎週1億枚の供給を目指しているとも発表があり、2月中旬からマスク不足が解消に向かっていくと予想されます。
マスクを入手できないときにできるコロナウイルス・風邪予防法
マスク不足が解消する見通しが立てられていますが、地域や店舗によっては入手できない場合もあるでしょう。マスクが入手できないときに備えて、マスクなしでできるコロナウイルス・風邪予防法をご紹介します。
正しい手洗い・手指消毒
コロナウイルスに限らず、感染症予防で効果的な方法が手洗い・手指消毒です。手に細菌が付着して、感染症になるケースが多く、医療現場においても徹底されています。ただし、正しい洗い方をしないとあまり効果がないので、洗い方に注意が必要です。
手洗い・手指消毒をするときは、30秒以上水で流すこと、せっけんで指の間まで念入りに洗うことを意識しましょう。また、外出した際に菌を室内に持ち込まないように、帰宅してすぐに洗うことも大切です。
除菌スプレーで予防する
日常生活のなかで、手は様々なものに触れます。触れたものに細菌がついていると、手に細菌が付着し、手に付いた細菌が感染の原因になってしまいます。自宅・職場などのドアノブやテーブル、イス、家電、家具などに付いている可能性があるので、除菌スプレーが予防に効果的です。
抗菌力だけでなく、抗ウイルス力のあるスプレーも販売されています。抗菌・抗ウイルスの高いスプレーを使用して、感染源をできるだけ少なくしましょう。
マスクを自作する
マスク不足を受けて、マスクを自作する方法が注目を集めています。以前に警視庁が発表した方法が注目されていて、キッチンペーパーと輪ゴム、ホチキスだけでマスクを作成できます。
作り方は、キッチンペーパーが口を覆う部分、輪ゴムが耳にかける部分になります。キッチンペーパーを蛇腹に折り、両端に輪ゴムを付けてホチキス止めするだけなので、とても簡単です。100均でも材料をそろえられるため、緊急時の自作マスクとして作り方を覚えておきましょう。
マスク不足でも焦らず対応することが大切
マスクを入手できないときにできる予防法を実践することが現状求められています。日本政府の発表もあり、毎週1億枚以上のマスクを供給することを目指しており、店頭に並ぶ日が近いかもしれません。
風邪予防においては、マスクの安心感は大きく、「マスクを備蓄しておこう」「買えるときに買わないと」と考えている方もいるでしょう。厚生労働省・経済産業省・消費者庁が発表した新型コロナウイルス感染症対策「マスクについてのお願い」では、「風邪や感染症の疑いがある人たちに使ってもらうことが重要です」と示しています。
焦って対応すると再びマスク不足になり、本来必要としている人に届かないおそれがあります。必要な分だけ買うこと、くしゃみや咳をするときに代用品で対処すること、こまめな手洗いなどの予防をすることなど、焦らず対応することが大切です。
まとめ
新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、全国的にマスク不足が起きています。香川県も例外ではなく、スーパーや薬局などで入手できない状況が続いていました。日本政府からマスクの供給が再開されると発表がありましたが、殺到することも考えられ、確実に入手できるとは限りません。
その場合は、マスクを入手できないときにできる予防法を実践して、コロナウイルスや風邪予防を行いましょう。マスク不足が解消される見通しがありますが、必要以上のマスクは購入せず、日頃の予防によって感染症拡大を防ぐ配慮が必要です。