紫外線といえば、肌のシミやシワを作る原因のひとつだというのは多くの方が知っています。しかし、どんな紫外線対策が効果的なのかなど、具体的に知っている方は少ないでしょう。そこで、この記事では、紫外線が気になる方のために、今すぐできる紫外線対策や紫外線が肌に与える影響などについてご紹介します。
目次
そもそも紫外線とはどんなもの?
紫外線の種類は大きく3つに分けられます。「UV-C」「UV-B」「UV-A」です。
「UV-C」は、地表に到達しない紫外線。
「UV-B」は、一部は地表に到達し、人間に害を与える
「UV-A」は、長時間浴びると健康に影響を与える
この中で私たちが注意をしなければならないのが「UV-B」といわれる紫外線です。この紫外線は、太陽が出ている日だけでなく、薄い雲がかかった日も80%以上が透過すると報告されています。また、紫外線は、直射日光だけでなく、雪・砂浜・コンクリートなどからも照り返しを受けます。紫外線対策をするには、どんな天候の日でも、また地表からも注意しなければなりません。
紫外線が身体に与える影響とは?
紫外線はシミやシワなど肌の老化を促進することはよく知られています。また、紫外線の量を大量に浴び続けると、良性腫瘍・皮膚がんなどにもなる可能性が高いといわれています。
さらに、皮膚だけでなく目にも大きな影響を与えます。目に紫外線を浴び続けると、結膜の充血・異物感・涙が出るなどの症状が起こり、強い目の痛みを感じます。
紫外線対策にはどんな方法がある?
それでは、私たちが注意しなければならない紫外線対策にはどんな方法があるのでしょうか?具体的な紫外線対策について考えてみましょう。
1.日焼け止め
紫外線対策といえば、最初に考えられるのが日焼け止めです。ドラッグストアでは多くの種類が販売されています。
2.日傘や帽子
日傘や帽子は直射日光を防ぐのにとても効果的です。最近では、UVカットの日傘や帽子も販売されています。
3.サングラスをかける
目に紫外線が入ると、身体に大きな影響を与えます。色のついたサングラスや、UVカットのサングラスも販売されています。
4.長袖やスカーフなどでカバーする
薄手の生地でできた長袖のシャツやスカーフでカバーすると、直射日光から肌を守ってくれます。一枚カバンの中に入れておくだけでも便利に利用できます。
5.紫外線の強い時間は外出を避ける
一日の中でもっとも紫外線が強くなる時間は、11時から14時くらいの間です。外出する時間を遅らすなど、可能であれば外出するのを避けます。
日焼け止めの選び方
日焼け止めは、出かける場所・時間などによって日焼け止めの種類が異なります。販売されている日焼け止めには、SPF・PAと書かれているのを見たことがある方もいるでしょう。
この2つの数値を参考に選んでいきます。状況に応じて日焼け止めを選んでいきましょう。
・海や山など炎天下の中で過ごす時間が長い場合
SPF50+・PA++++
・軽いウォーキングや買い物など短い時間の場合
SPF30・PA+++
日焼け止めをどれくらい塗ればいい?
具体的な日焼け止めの塗り方を知っておきましょう。日焼け止めは、2,3時間起きに塗り直しをすることが大切です。夏は汗をよくかくので、汗で流れたり、ハンカチで拭いたりしてしまいます。外出するときは、かならず日焼け止めを塗ってからでかけましょう。露出の多い顔・腕・首・足などはとくに念入りに塗っておきます。
日焼け止めの塗り方は?
まず、日焼け止めを手に一円玉くらい置きます。それを、額・鼻・頬・顎の部分に分けて塗っていきます。塗り残しがないように、二回重ねて塗っておきましょう。顔が終われば、首・腕・足など紫外線が当たりやすい場所は念入りに塗っておくことをオススメします。
紫外線ってそんなに身体に悪いもの?
紫外線は身体に悪い影響を与えるイメージですが、まったく浴びないのもよくありません。実は、紫外線を浴びると体の中でビタミンDを得ることができます。ビタミンDは、食べ物からも得ることはできますが、多くの量をとるのか難しいといわれています。ビタミンDが不足するとカルシウム不足になり、骨が弱くなることがあります。また、太陽の光を浴びないと、「やる気が出ない」「仕事に集中できない」「よく眠れない」などうつ状態に陥ることがあります。また、長時間太陽光を浴びるのは身体に負担がかかりますが、適度に太陽光を浴びるのは身体に必要なことだと考えます。
正しい紫外線対策を身につけることが大切
紫外線を浴びすぎると、肌にシミやシワができたり、ひどい場合はやけど状態になったりする方もいます。また、皮膚だけでなく目にも影響を与えます。しかし、適度な日光浴は体の中でビタミンDを得ることができ、骨を強くし、精神状態を安定させる効果も期待できます。
これからの季節、どのような紫外線対策が必要なのかを知っておきましょう。
参考資料
厚生労働省:https://www.env.go.jp/chemi/matsigaisen2015/full.pdf
https://www.healthcare.omron.co.jp/resource/column/topics/14.html