子どもと一緒に片づけよう~小学校低学年編~

子どもと一緒に片づけよう~小学校低学年編~

このシリーズでは、お子様との片づけについてお伝えしています。
1回目は「赤ちゃん~3歳編」、2回目は「幼児編」でした。

こんにちは!
香川県高松市の片づけ暮らし方コンサルタント植松あかねです。

今回は小学校低学年のお子様との片づけのお話です。
 

小学校に入学すると、今までとは持ち物がガラリと変わります。
主には教科書などの学用品ですね。
小学校に入る前に、どんな風に学習環境を整えようか迷われた方もたくさんいらっしゃるではないでしょうか?
我が家も上の子の時に散々迷いました。
 

・学習机を用意したほうがいいのか
・用意するならどこに置くのか
・ダイニングテーブルで勉強するのか
・専用スペースを作るべきか

 
などなど。
考えたことはたくさんありました。

でも結局我が家は入学してから環境を整えました。
と言うのも、入学してからでないと実際どのぐらいの物が増えるのかがはっきりわからなかったからです。
兄弟がいるとなんとなく予想はつきますが、1人目のお子さんだとわからないですよね。
 

我が家では、「この辺りにスペースを作る」ぐらいの決め事だけして、
しっかりと環境を整えたのは入学後のゴールデンウィークでした。
 
ということで、今回は我が家の実例を交えながら
【小学校低学年のお子様との片づけのポイント】をお伝えします。
 
 

■実例から見る片付けポイント

現在小2の息子の普段使いの学用品のスペースです。
IKEAのロースコグという3段のワゴンを使って収納しています。
 
 

 
 
1段目は教科書、通信教育の教材と毎日使うものです。
 

 
 

2段目は手前に毎日使うハンカチ、ティッシュ、ネーム、鉛筆削りを、
奥に使用頻度の低いマジックなどを置いています。
3段目はランドセルや使っていない筆箱置き場です。
 

  
 
そして、ワゴンの横に習い事のバッグを吊り下げています。
ちなみに絵の具や鍵盤ハーモニカなど、いつもは学校に置いてあるものを持って帰った時(長期の休み中など)は別の場所に専用スペースを作って置くようにしています。
 
我が家は部屋数が少ないこともあって、ダイニングテーブルで学習しています。
息子が座っている場所のすぐ後ろにこのワゴンを置いているので、
スムーズに準備、片づけができる仕組みになっています。
  
 
教科書を置くスペースは、低学年ならファイルボックス1個あれば片づきます。
なぜかというと、国語・算数はほぼ毎日時間割に組み込まれているのでランドセルの中にいつも入っていて、教科書置き場に戻ってくることがほとんどないのです。
 
だからファイルボックス1個分の大きさがあれば大丈夫。
 
学校によって学用品の量は違ってくると思いますが、
低学年ならそれほど大きいスペースを用意する必要はないように思います。
 
 

■小学校低学年のお子様との片づけのポイント

以下2つについて掘り下げていきましょう
  

①自分でできる仕組みを一緒に考えて作る
②お子様の動線上に専用スペースを作る

 
 

1)自分でできる仕組みを一緒に考えて作る

 
どんな方法がお子様にとってやりやすいのか、まずはヒアリングしてみてください。
・ファイルボックスなどを使って、きれいに並べるのがいいのか
・ざっくりとかごに入れていくのがいいのか

 

学用品の片づけもいろいろな方法がありますし、収納グッズも多くあります。
今はSNSやウェブ上で「ランドセル 片づけ」と検索すれば本当に多くの実例が出てきます。
 
 
素敵な方法を見つけたら、早速実行してみたくなると思うのですが、ここで一旦ストップ。
親が「この方法が良い!」と思っていても、それがご自分のお子様が上手に片づけられる方法とは限りません。

お子様にはそれぞれの出しやすい方法、戻しやすい方法があります。
ネット上の情報をマネしてみることは悪いことではありませんが、
お子様ができるのかどうかをしっかり確かめてから、収納を決めていくようにしましょう。
 
 

2)お子様の動線上に専用スペースを作る

意外と見落としがちなのですが、せっかくスペースを作ってもなかなか片づけが定着しないのはお子様の動線上にスペースがない、というのが理由の時があります。
(※動線→人が移動する経路のこと)
 
 
わざわざ遠い部屋に行かなければ片づけられないのはお子様にとってはちょっと面倒。
特に低学年だと慣れない学校から帰ってきて、
少し休憩をしたいけれどランドセルをちゃんと置かないと叱られてしまう、という状況は辛いです。
 
わざわざ行かなければならない場所にスペースを作るより、
まずは片づけの習慣をつけることを目標にして、
多少見栄えは悪くてもお子様の動線上にスペースを使ってあげることを優先するといいですね。
 
 

成功の秘訣は家に帰ってからのお子様の動きをよく観察すること。
・どこにランドセルを置きがちなのか
・家の中のどこにいることが多いのか

 
 
それがわかれば、どの場所にお子様のスペースを作ってあげるとうまくいきそうなのかがわかります。
あとはお子様にどこならば片づけられるのか聞いてみることもおすすめです。
 
もちろんできるお子様は2階でも動線上にない部屋でもオッケーですよ。
 
 

【まとめ】

このぐらいの年齢のお子様に身につけてほしいのは、
「自分のものは自分で片づけて用意できるようになる」こと。
 
あまり高い目標にしてしまって、それができていないと親子で疲弊してしまいます。
それなら少しハードルを下げて、できることを増やしていったほうがお互い幸せ!
 

もし上手くいかなかったとしてもマイナスに考えるのではなく、
「上手くいかない方法が見つかってよかった」と前向きに考えるといいですね。